2006年12月20日

堕ちたところが登り口

 「堕ちたところが登り口」とは、ファンケルの池森会長の言葉である。若い頃から今の成功を掴むまで、何度も事業に失敗してどん底に落ちた同氏の口癖である。

 何度も取材でお会いしているが、ソフトな語り口とは反して事業戦略についての決断は早く、シビアでときには画期的であった。

 サプリメントの価格が一般的に高めであったとき、価格破壊といわれたのがファンケルの健康食品シリーズであった。従来の価格の5分の1に設定し、売り出したのだ。

 このため他の通販会社も価格を引き下げるか、別ブランドによる低価格路線で対抗せざるを得なかったのだ。

 また、これまで通常無料だった「お試しセット」に1,000円の価格を設定したのも会長の判断である。会長曰く「リピートだけ申し込んでもらいたいから」と明瞭だ。

 「売上げよりも明日また来てくれるようなサービスを心がけなさい」の会長の考え方は、店舗チャネルのファンケルハウスにも生かされて、同社の通販と店舗のシナジー効果は成功している。

 通販の場合、とくに見えにくい企業イメージはマイナスである。もっと経営者の考えが見えるマーケティングが重要である。
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2006年12月15日

ファンケル、全国47都道府県すべてに直営店舗を出店

ファンケル、全国47都道府県すべてに直営店舗を出店
 ファンケル(本社:横浜市中区)は12月7日、佐賀県佐賀市に直営店舗「ファンケルハウスj」をオープンした。1995年に静岡県にアンテナショップを直営1号店として開店、以後、首都圏などを中心に本格的に直営店舗を展開してきた。
今回の佐賀店オープンで、同社は全国47都道府県すべてに直営店舗(12月7日現在:209店舗)を出店したことになる。これは通信販売を主体とする企業で初めてのことになる。
同社では今後も通信販売・直営店舗販売・コンビニなどへの卸売販売の3チャネルを展開、それぞれの利点を引き出し、相乗効果を追求していく。

通販、店舗販売、卸販売のマルチチャネル化でシナジー効果
 同社は1980年、防腐剤を使わない「無添加化粧品」を早く、直接にお客様にお届けするため通信販売で創業。その後、サプリメント、青汁、発芽米などに製品領域を拡大する一方で、お客の利便性追求のため、流通チャネルの多角化にも着手。
 また、直営店舗の業態も「ファンケルハウス」やジューススタンドを併設した「ファンケルハウスj」サプリメントに特化した「元気ステーション」など大きく3タイプに広がっており、全国で約1500人の店舗スタッフがいる。
 また、99年からは、コンビニエンスストアなど一般流通への卸展開も開始しており、現在約3万店の店舗で当社の化粧品やサプリメントを置いている。
 
 同社の流通政策は一貫して利用者の利便性を追求していることである。例えば、通信販売は「家にいながら、いつでも買い物が出来る」という利点があるが、実際に商品を手に取って確認はできない。通販の欠点を補完するのが、直営店舗や卸売となる。また、流通チャネルの多角化により、新しいお客との接点が拡大する。と同時にあるチャネル単独では成しえない、きめ細かな顧客サービスも可能になるとしている。
 
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