老舗百貨店の三越、高島屋が通販事業で新しい試みを見せている。出版社や編集社との提携で商品情報誌を相次いで出版し、好評を得ているようだ。
従来の総合カタログで見られるような「選んでもらう商品カタログ」だけではなく、商品の持つ様々な物語性やこだわりを読み手である消費者、購読者に情報提供して購買につなげるという、情報誌型カタログのテストケースといえよう。
三越は「ぴあ」と提携した通販情報誌「定番物語」(300円)を2月に発売。書店で2万部を売り上げた。
高島屋もやはり2月から「日本の『ワザあり!』良品」(500円)を書店で売りはじめた。
日本のワザといえる職人芸やその土地を取材し、商品の誕生を演出する様々な物語を編集し、読ませる「モノ情報誌」でもある。
陳列型総合カタログと揶揄された百貨店のカタログは、品数があっても欠品だらけの効率の悪いものとされてきた。しかし、カタログ製作の方向性は今後も変わるとは考えにくい。
今回の情報カタログは、仕入れと決済、配送は百貨店が、編集は出版社が担当したもの。
今後、こうした試みで、商品としての情報提供の仕方如何で新たな顧客層の取り込みが可能ということがわかった。
新たな編集媒体の企画をほしがっている出版社と、商品を掲載できる情報媒体に関心を持つ流通との提携はこれからも積極的になるだろう。
2006年05月11日
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