どこに商売のタネが転がっているのかわからないものである。かなり以前から話題になっており、私もNHKで放映されたとき、へぇーと感心したもである。
何のことかというと「ツマモノ」と呼ばれる季節の葉や小枝などの出荷事業である。口の悪い人はタダ同然の葉っぱや枝を売って商売にしている、ということになるのだろうか。
しかし、季節の彩りを大事にする日本料理にとっては、欠かせないものになっている。この「葉っぱビジネス」を成り立たせた唯一の町でありJAが、四国の山あいにある人口2,000人の上勝町なのだ。
きっかけは今このビジネスの中心人物である方が、20年ほど前に農協職員として出張した折、すし屋で出されたツマモノ、紅葉を「可愛い」と言って持ち帰ったのを見てひらめいたそうだ。
当時、こうしたツマモノは料理人が自分で取ってきたりしたもので、きちんとした流通はなかったという。
商品である以上、シェアがある。全国シェア90%というからビックリだ。昨年、このビジネスモデルを視察に訪れたひとは約4,000人と、町の人口の2倍の人がやってきた。村おこし、町おこしの注目の里でもある。
約320種類ものツマモノを野山で集め、全国に出荷し年間売り上げ2億6,000万円を稼ぎ出している。このビジネスは同町に住む190人あまりの住民たちだ。そのうち3分の1のメンバーは年収300万円を超え、中には1,000万円クラスの人もいるというから驚きだ。
このビジネスの中心メンバーは中高齢者だが、最近ではUターン、Iターン組も増えているという。
需要と供給の関係が仕組となって成立したときにビジネスとなる。それまでの苦労ははたから見るよりたいへんだ。ネットによる販売サイトが急激に増える中、こうしたビジネスモデルは大きなヒントになるものだ。
2006年11月16日
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